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libvirt-phpでWebからKVM仮想マシンの状態確認と起動

検証用の仮想マシンを動かすKVMホスト環境で、仮想マシンの状態確認と電源オンのためにvirt-managerを開いたりvirshコマンドを叩いたりするのが面倒くさかった。
Webブラウザでアクセスできれば楽だと思い、WebからGUIで管理できるソフトウェアを試したものの、しっくり来るものがなかったのでPHPで作ってしまうことにした。
Webから入力された裏でvirshコマンドを叩くような仕組みではお行儀が悪いので、libvirt-phpというPHPモジュールでPHPから直接KVMへ接続できるようにもする。

KVMホスト上にNginx+php-fpmを構築してPHPのWeb実行環境を構築。
サンプルのスクリプトはアクセス制限がないので、インターネットなど公開しているサーバの場合は不正にアクセスされないよう対策が必要。

確認環境

Ubuntu 18.04

インストール

KVM環境は既に構築されているものとする。

sudo apt install nginx \
php-fpm \
php-libvirt-php

設定

Nginxの設定

sudo vi /etc/nginx/sites-available/default
---
#indexに「index.php」を追加
        index index.html index.htm index.php index.nginx-debian.html;
---
#ソケットのパスを指定してphp実行環境を構築(例)
        location ~ \.php$ {
                include snippets/fastcgi-php.conf;
                fastcgi_pass unix:/var/run/php/php7.2-fpm.sock;
        }
---

Nginxを再起動

sudo systemctl restart nginx.service

php-fpmのユーザをlibvirtのグループへ追加

これをしないと権限が足りなくてqemuへ接続できなくてエラーとなる。

php-fpmのユーザ名を確認
以下なら「www-data」が対象のユーザ

$ grep "user =" /etc/php/7.2/fpm/pool.d/www.conf
user = www-data

グループへ追加

sudo adduser www-data libvirt

php-fpmを再起動

sudo systemctl restart php7.2-fpm.service

スクリプトの設置

公式?の「libvirt.php」で簡単に利用できるクラスが提供されてるのでそれを使う。

sudo mkdir /var/www/html/virt
cd /var/www/html/virt
sudo wget https://raw.githubusercontent.com/libvirt/libvirt-php/master/examples/libvirt.php

/var/www/html/virt/index.phpとして以下を保存
(仮想マシンの一覧を表示し、ボタンで起動する管理メニュー)

<?php
    require('libvirt.php');
    $lv = new Libvirt();
    if ($lv->connect("qemu:///system") == false)
        die('<html><body>Cannot open connection to hypervisor</body></html>');

    $uuid = (string)filter_input(INPUT_POST, 'dom_start');
    if ( $uuid !== '' ){
        $domName = $lv->domain_get_name_by_uuid($uuid);
        $ret = $lv->domain_start($domName) ? "<p>[ " . $domName . " ] has been started successfully</p>" : '<p>Error while starting domain: '.$lv->get_last_error().'</p>';
    }

    $doms = $lv->get_domains();
?>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHP Virt Start</title>
</head>
<body>
<?php if(isset($ret)) echo $ret; ?>
<table>
    <tr>
        <th>Name</th>
        <th>State</th>
        <th>Start</th>
    </tr>
<?php foreach ($doms as $name) :
    $dom = $lv->get_domain_object($name);
    $uuid = libvirt_domain_get_uuid_string($dom);
    $info = $lv->domain_get_info($dom);
    $state = $lv->domain_state_translate($info['state']);
    $disable = $lv->domain_is_running($name) ? ' disabled' : '';
?>
    <tr>
        <td><?php echo $name; ?></td>
        <td><?php echo $state; ?></td>
        <td>
            <form method="POST" action="#">
                <input type="hidden" name="dom_start" value="<?php echo $uuid; ?>">
                <button type="submit"<?php echo $disable; ?>>Start</button>
            </form>
        </td>
    </tr>
<?php endforeach; ?>
</table>
</body>
</html>

一応ownerをNginx/PHPのユーザに変更。

sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/virt

アクセス

「http://(サーバのIPアドレス)/virt/」でアクセスする。

libvirt-phpの使い方の参考

ソースと一緒に公開されてるサンプルぐらいしか参考にできるものが見つからなかった。
https://github.com/libvirt/libvirt-php/tree/master/examples


Ubuntu18.04にデフォルトのWineを入れた時にダブルクリックでEXEを起動できるようにする

Wineをインストールした後に、何も考えずにGUIから.exeファイルをダブルクリックするとアーカイブマネージャーが起動すると思う。
これはNautilusでダブルクリックの既定アプリケーションにWineを選択すれば起動できるようになる。

しかし、Ubuntu18.04でWineHQとかでないデフォルトのリポジトリからWineを以下のようにインストールすると、デスクトップ環境向けの設定ファイル(wine.desktop)が入っていないため、そのままでは選択できない。

#インストール先が64bit版OSの場合
sudo apt install wine64

#インストール先が32bit版OSの場合
sudo apt install wine32

なので、手動でファイルを入れる。

#すべてのユーザで選択できるようにしたい時
sudo curl -o /usr/share/applications/wine.desktop https://raw.githubusercontent.com/wine-mirror/wine/5c2d6211f6590d3856dc9188593b3d3597c8b441/loader/wine.desktop
#現在のユーザのみで選択できるようにしたい時
curl -o ~/.local/share/applications/wine.desktop https://raw.githubusercontent.com/wine-mirror/wine/5c2d6211f6590d3856dc9188593b3d3597c8b441/loader/wine.desktop

GUIで.exeのファイルのプロパティを開く。

「開き方」タブから「Wine ~」アプリケーションを選択して「追加」ボタンをクリック。

これで.exeをダブルクリックすればwineで起動するはず。


Ubuntu16.04の輻輳制御はデフォルトとBBRでどのくらい速度が違うのか比較

前置き

デフォルト設定のサーバとBBR設定済みのサーバを用意して、クライアントからサーバへアクセスしてファイルをダウンロードした時のダウンロード速度の比較です。
実際に使いそうな環境でBBRに変えた場合に、pingの違うサーバでどの程度の効果があるのか確認したかったので試してみました。
とはいえ環境や回線の混み具合で結果が大幅に変わるガバガバな測定方法なので、決して当てにしてはいけない数値です。
あと測定方法は以下のPowerShellスクリプトを参考にしたのですが、これも信用できるかよく分かっていないです。
PowerShell: Measuring Download Speeds – Trevor Sullivan’s Tech Room

測定環境

サーバ

  • OS : Ubuntu 16.04.4
  • kernel : 4.13.0-36-generic
  • 場所 : 東京、シアトル、パリ (VultrのVPSをそれぞれの場所のデータセンターに構築)
  • HTTPサーバ : Apache2
  • sysctlの設定
    設定 デフォルト BBR
    net.core.default_qdisc pfifo_fast fq
    net.ipv4.tcp_congestion_control cubic bbr

クライアント

  • OS : Windows10
  • 場所 : 日本国内
  • 回線 : FLETS光

測定方法

  • 東京、シアトル、パリの3箇所に1GBのテストデータを置いたHTTPアクセス可能なサーバを構築。
  • サーバの輻輳制御アルゴリズムはデフォルト(cubic)とBBRの2つ。
  • クライアントからテストデータをダウンロードした際のダウンロードファイルのサイズを測定。

測定結果

東京に構築したサーバ

  • Ping平均 : 6ms
デフォルト(cubic) BBR
平均速度(3回試行) 19.12MB/sec 65.45MB/sec
平均完了時間(3回試行) 50秒 15秒

シアトルに構築したサーバ

  • Ping平均 : 99ms
デフォルト(cubic) BBR
平均速度(3回試行) 6.01MB/sec 22.62MB/sec
平均完了時間(3回試行) 2分38秒 42秒

パリに構築したサーバ

  • Ping平均 : 231ms
デフォルト(cubic) BBR
平均速度(3回試行) 2.93MB/sec 9.81MB/sec
平均完了時間(3回試行) 5分25秒 1分38秒

所感

実施前は速くなったとしても数%程度だと思っていたので、正直なところ測定ミスを疑って同じ手順で2回やってみています。
BBRの速度はグラフで見ると天井に張り付くような形で推移しており、特にpingの大きいパリの結果で顕著です。回線速度の上限までうまく使っているということなのかな?

どうにしろ、速度が欲しくてOSをチューニングする場合には、試すべき一手と言えそうです。


Ubuntu 16.04に新しいカーネルをインストールしてBBRを使用する

BBRとは

Linuxカーネルの4.9からGoogleが開発したBBRというアルゴリズムを通信に使えるらしい。
古いアルゴリズムと比べてTCPの転送速度が早くなるらしい。なら使わなきゃ損でしょ。
でもUbuntu 16.04のデフォルトのカーネルは古くて対応してないので、新しいものを入れてBBRの設定もする手順を残しておく。
Ubuntu 18.04ならカーネルが4.15らしいので設定するだけで使えそう。もしかするとデフォルトでオンになるかもしれないけど。

確認環境

  • OS : Ubuntu 16.04.3

新しいカーネルのインストール

カーネルパッケージの一覧を確認

apt-cache search linux-generic

以下のように表示される

~~~
linux-image-4.13.0-32-generic - Linux kernel image for version 4.13.0 on 64 bit x86 SMP
~~~

特にこだわりはないので例では確認時点の最新版(linux-image-4.13.0-32-generic)をインストール

sudo apt install linux-image-4.13.0-32-generic

BBRの有効化

「/etc/sysctl.d/10-custom-kernel-bbr.conf」ファイルを作成

sudo vi /etc/sysctl.d/10-custom-kernel-bbr.conf
#以下を記述して保存
---
net.core.default_qdisc=fq
net.ipv4.tcp_congestion_control=bbr
---

カーネルの有効化も兼ねて再起動

sudo reboot

BBRの設定を確認

sysctl net.core.default_qdisc
sysctl net.ipv4.tcp_congestion_control

---
#こうなる
$ sysctl net.core.default_qdisc
net.core.default_qdisc = fq
$ sysctl net.ipv4.tcp_congestion_control
net.ipv4.tcp_congestion_control = bbr
---

これで設定完了。

時間ができたら実測してみた値とかまとめたい。