記事編集時点ではあまり世間に浸透していない JPEG XL ですが、 JPEG と比較して HDR やデータ量削減などの利点が大きく今すぐ採用したい場面もあるかと思うので、とりあえず使うにあたって便利なツール等をメモしておきます。
対応ソフトウェアの公式リスト
JPEG XL のリファレンス実装ライブラリのドキュメントに一覧として対応ソフトウェアがまとめられています。
網羅的に見たいとき便利です。
表示
Windowsで表示するためのプラグイン
公式拡張
Windows 11 24H2以降のみサポートですが、公式の表示用拡張が公開されています。
これをインストールすることで、Windowsの画像コーデック拡張(WIC)に対応したサードパーティのソフトでも表示ができるようになります。
記事作成時点でOS標準のフォトアプリに対応していないため、表示にはサードパーティのソフトが必要だそうです。
非公式拡張
できることは上記の公式拡張とほぼ同等ですが、非公式のものが公開されています。
こちらは公式よりも広いバージョンにインストール可能です。
ウェブブラウザ
ごく一部のウェブブラウザのみデフォルトで JPEG XL の表示が可能です。記事作成時点でメジャーなウェブブラウザだと Safari のみ対応しています。
将来的には Firefox も対応する可能性が高く、記事編集時点で前提となるRust製デコーダを開発中だそうです。
ウェブブラウザによっては設定を変更すると表示できるようになる場合もあります。
対応状況は以下のページが見やすいです。
実際に試してみたい場合は表示テストページがあります。
JPEG XLを表示可能にするChrome / Firefox 向け拡張

変換
リファレンス実装の変換ツール(CLI)
画像ファイルを JPEG XL に変換する cjxl という CLI ベースのツールが配布されています。
PNG・JPEG のみ変換可能です。
安定版の場合は”Releases”から『jxl-x64-windows-static.zip』または『jxl-x86-windows-static.zip』をダウンロード。
開発版は”Actions”から適当なワークフローのビルドを選択してダウンロード。
変換ツールのGUIフロントエンド
上記の cjxl を GUI で操作できるフロントエンドツールが公開されています。
バッチ操作でフォルダ内をまとめて変換する等も可能です。
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